ゴールデンクロスとデッドクロス

移動平均線が頻繁に使われている分析法として「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」と呼ばれる、買いや売りのポイントを見出す方法があります。

このゴールデンクロスとデッドクロスは、投資家の間では一般常識と言える程広く利用されている分析方法なので、投資を始める前にしっかりと知っておきたい分析方法の1つです。

そのうち、「ゴールデンクロス」は、『買いシグナル』とも呼ばれ、今後、株価が上昇する兆しを示しています。

ゴールデンクロスの見つけ方

「買いのシグナル」とも言われるゴールデンクロスですが、そのシグナルを見出す為に一般的に2本の移動平均線を利用します。

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2本の平均線は、短期と長期のように期間の異なる平均線を使い、短期線が長期線を下から突き抜けるように上昇している場合、その短期線と長期線がクロスした点を「ゴールデンクロス」と呼んでいます。

これは、長期的な株価の変動の中で、一時的に株価が上昇する傾向があることを示していることから、『買いのシグナル』と呼ばれるようです。

注意点~仕手株~

このように、ゴールデンクロスは2本の移動平均線を用いることによって簡単に見つけ出すことが出来ますが、殆どの投資家が利用しているとも言えるほど代表的なこの分析法は、逆に言えば大きなリスクが付いてきます。

株価は市場原理によって常に変動をしています。例えば、ゴールデンクロスを見つけて、投資家はその株を購入しますが、非常に多くの投資家が利用しているこの分析法によって、多くの投資家がその株を購入し、その株価はどんどん上昇をしていきます。

おる程度株価が上昇すると、その株価の上昇にいち早く見切りを付けた投資家が大量にその株を売りに出すことによって、他の投資家も連鎖的に“買い”から“売り”に転じます。

そのことによって、急上昇をしていた株価が一気に大暴落になってしまい、売り遅れた投資家は大損をしてしまうことになってしまいます。

これらの株価の変動を意図的に操作しようとする人や団体を「仕手」と呼びますが、この仕手によって操作された株は、遅行指標という性質を持った移動平均線では見極めることが出来ません。

対策

仕手の介入によって操作された株を「仕手株」と言いますが、初心者がこの仕手株にひっかかってしまい、大きな損失を負うことが少なくないようです。

初心者がこのような仕手株を回避する方法として、最も確実なのは、ファンダメンタルズ分析との併用です。その企業の実体に伴わない株価の上昇は仕手が介入したことによる株価の上昇の可能性があります。

また、ファンダメンタルズ分析が苦手な場合は、短期投資を避けて、長期的な分析を行うことが推奨されます。

例えば、ゴールデンクロスを見つける場合にも、中期線と長期線による分析などによっておこなう方が、仕手株に引っかかる可能性は低くなります。

デッドクロスの見つけ方

「売りのシグナル」とも言われるデッドクロスですが、そのシグナルを見出す為にゴールデンクロスと同じように、一般的に2本の移動平均線を利用します。

2本の平均線は、短期と長期のように期間の異なる平均線を使い、短期線が長期線を上から突き抜けるように下落している場合、その短期線と長期線がクロスした点を「デッドクロス」と呼んでいます。

これは、長期的な株価の変動の中で、一時的に株価が下落する傾向があることを示していることから、『売りのシグナル』と呼ばれるようです。

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利用法~信用取引~

このデッドクロスは、株価下落による損失を回避、または軽減する為の“売り”のタイミングを見極める分析方法の1つですが、信用取引によってこのデッドクロスから収益を得ることも可能です。

信用取引は、証拠金を証券会社に預けることによって、株券の購入資金や、株券のそのものを借り入れ、それらの借り入れたもので売買を行うことが出来る取引方法です。

これは、この信用取引によって通常は“安く買って、高く売る”ことでしか売買差益を受け取ることが出来ない株式投資でも、“高く売って、安く買う”という逆の方法で売買差益を受け取ることが出来るようになるということになります。

つまり、デッドクロスによって株価の下落を予想することが出来れば、下落するする前に信用取引を利用して、株券を売り、下落したのを見計らって株券を購入することでその差額分を収益に出来るということになります。

ギリシャ首相が強硬路線維持、関係筋は18日に融資延長申請とも

ギリシャ支援策を討議した16日のユー ロ圏財務相会合の決裂から1夜明けた17日、ギリシャのチプラス首相が現行の支援策の延長を主張するユーロ圏の「脅迫」には屈しないと主張するなど、合意に向けた双方の歩み寄りは見られていない。

ただ、この日は欧州側の関係筋がギリシャが18日にユーロ圏に対し融資の延長を要請する意向であることを明らかにするなどの動きはあった。同関係筋によると、ギリシャ政府は融資の最大6カ月延長を要請する。ただ延長の条件などはなお協議中としている。

ただチプラス首相は、融資合意と支援プログラムを区別して考える方針を示している。

チプラス首相はこの日、自身が率いる急進左派連合(SYRIZA)の所属議員に対し、債務問題をめぐりユーロ圏の「脅迫」には妥協しないとし、欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)が導入した財政緊縮策を終了させるとの公約を順守すると表明。

議会は直ちに選挙公約の法令化に着手すると述べた。同首相の選挙公約には一部EU・IMFが策定した緊縮財政策に反するものもある。

こうしたなか、ドイツのショイブレ財務相はこの日の欧州連合(EU)財務相理事会後に、ギリシャが支援プログラムを望んでいるのかどうか、なお不透明との認識を表明。

支援プログラムの延長は、ギリシャに完了する意図があって初めて理にかなうとし、「その点におけるギリシャの明確な確約が必要」と述べた。その上で、すべてのユーロ圏諸国と今後も共にありたいが、これはギリシャ次第と述べた。

一方、フランスのサパン財務相は、ギリシャと前日合意できなかったことについて、債務減免はしないなどの点でコンセンサスを得ていたが、文言の点で合意に至らなかったと指摘。

その上でギリシャは支援が延長される限り、基礎的財政収支の黒字を国内総生産(GDP)の1.5%で維持することが可能だと指摘。「基礎的財政収支の黒字を1.5%とし、これを悪化させるようなことはしないという点で、誰もが合意している」と述べた。

ただ、サパン財務相の発言内容がドイツやその他の強硬路線を示しているユーロ加盟国の後ろ盾を得ているかは、現時点では明らかになっていない。

このほか、ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のデイセルブルム議長は、ギリシャ債務協議のこう着状態を打開するため、ユーロ圏財務相は今後数日間にわたり、ギリシャと協力する用意があると表明。

「(ギリシャが)支援プログラムの延長を要請することを望む。要請があれば、われわれは柔軟に対応でき、ギリシャは政治的な優先事項を踏まえることが可能になる」と述べた。

ただ、ギリシャに残された時間は少なくなっており、この日の債券市場ではギリシャ3年債利回りが19%と、1%ポイントを超えて上昇。

バークレイズは前日の協議が決裂したことで、ギリシャがユーロ圏から離脱するリスクが高まったと指摘。チプラス首相が条件付の支援を受け入れるか、ユーロ圏を離脱するかを問う国民投票の実施に踏み切る可能性もあるとしている。

一方、ダイワ・キャピタル・マーケッツのクリス・シクルナ氏は、協議決裂により秩序だった結果が得られなくなるリスクが高まったとしながらも、これですべてが終わったわけではないとしている。

 

初心者の株式投資